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新宿ゴールデン街

浅田次郎さんの短編小説『角筈にて』を読む。映画化もされた小説だが、そのヒューマンドラマ的なストーリーはさておき、舞台として登場した「新宿ゴールデン街」に懐かしい響きを覚えた。

東京で学習塾の講師をやっていた頃、塾の帰りによくこの街を歩いた。私が行く店は上品な和装の女将が一人でカウンターの中にいるバーで、いつも角瓶の水割りを注文した。居酒屋で1次会をしたあと流れてくるようなお客は皆無で、いつも静かな雰囲気でお酒が飲めた。
千葉に引っ越したあとはゴールデン街に通うこともなくなったが、後年再び訪れてみると、バブル期の地上げで街の様相が変わっており、その店も閉じられていた。それ以来、ゴールデン街に行ったことはない。

しかし、今ネットで調べてみると、ゴールデン街にかつての賑わいが戻ってきているようだ。かつての客が店のオーナーになっているケースもあるという。上京して時間がある時、一度行ってみようと思う。レトロな店で酒を飲んでノスタルジーに浸るのも悪くない。

author:辻ひとし, category:最近読んだ本, 23:16
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