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水素社会実現に向けた経済産業省の取り組み

引き続き経済産業省の担当官から水素社会実現に向けた経済産業省の取り組みについてレクチャーを受ける。

レクチャーをしてくださった資源エネルギー庁電力・ガス事業部の担当官によれば、環境とエネルギーセキュリティをともに解決する水素は、日本にとって究極のエネルギーになるだけでなく、水素エネルギーに関して、その技術力で日本は世界のトップを走っていて、日本発の技術で世界のエネルギー構図を変えることができるとの見解を示していた。既に日本国内において水素エネルギーは実用化されており、自動車やバスのほか、家庭用給湯器が30万台普及しているとのことである。

今後水素社会を実現するための課題として、水素製造技術の開発・実証や海外からの水素輸入網の構築、製造した水素の輸送と貯蔵体制の整備、利用範囲の拡大など供給と利用の両面における取組の必要性を挙げていたが、根本的には供給コストを天然ガス並みに低減しないと普及・商品化は厳しいという印象を受けた。

また担当官からはエネルギー研究開発モデルの取り組みとして、福井県敦賀市のハーモニアスポリス構想を紹介していただいた。

原子力発電や火力発電だけでない「エネルギーの多元化」を目的としたプロジェクトで、再生可能エネルギー由来水素ステーション開発プロジェクトとリサイクル水素製造プロジェクト、高効率水素エンジン利用ドローン研究開発プロジェクトの3つで構成されている。敦賀市にはエネルギー関連産業が多いのが強みで、水素エネルギー政策を取り込んだ地場産業による地域振興に成り得るとのことだった。ただ構想実現のためには、原子力発電のように国が先導して取り組んでいかなければ容易ではないと感じた。

author:辻ひとし, category:調査・研究活動, 23:48
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