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石崎奉燈祭

 

三国祭保存振興会の視察研修に同行させていただき、毎年8月の第1土曜日に石川県七尾市で開催される石崎奉燈祭について、石崎地区コミュニティセンターで地元の役員の方からお話を伺った。

 

能登キリコ祭りの中でもひときわ勇壮な石崎奉燈祭だが、少子高齢化や若年層の人口流出の影響を受けているにもかかわらず、毎年巨大な灯籠(石崎では奉燈と呼ばれている)の担ぎ手や運営資金を多く集めて祭りを行っている。今日の視察研修は、祭り運営の源泉となっている「秘訣」をお聞きして、今後の三国祭の運営の参考にしようという趣旨である。

 

結論を一言で言うのなら、すべては祭りに対する「情熱」ということだろう。行政からの金銭的な支援は毎年わずか270万で、それも警備費用や音響など使途が限定されているとのことだった。まず驚くべきは、毎年青年団全体で約2千万円の寄付金を集めるという事実。また能登半島では石崎地区以外でもキリコ祭りが行われているが、石崎以外の地区の祭りには石崎地区の人が手伝いに行き、その代わりに石崎地区の祭りに能登半島の他の地区の人たちが手伝いに来てくれるとのことだった。わずか40世帯の地区に100人の担ぎ手が集まるのも納得できる。

 

ちなみに祭りの日程については、以前は旧暦6月15日と決められていたのを、サラリーマンが休みやすいのと、県外などにいる石崎出身の人が来やすい土曜日に設定したとのことで、これによって週末和倉温泉に来ている温泉客も祭り見物に来れるのですと話していた。石崎以外のキリコ祭りも土日開催がほとんどとのことだった。

祭りに対する情熱は三国も負けないと思っているが、開催日や担い手不足、運営資金の調達など、三国祭が抱えている課題を考える上で大変参考になった。

 

石崎での研修のあと同じ七尾市にある能登中島祭り会館を視察する。田園地帯の中にある大きな目立つ建物だった。春から秋にかけて中島の町の各地で催される枠旗祭りを紹介する資料館だが、中島の各地区の祭礼もほとんどが土日の開催だった。

以前にお話を伺った美川の「おかえり祭り」や鶴来の「ほうらい祭り」もそうだったが、5月20日に設定されている三国祭の山車巡行についても、時代の移り変わりとともに見直しの議論を行うべき時期にきていると思う。

author:辻ひとし, category:視察研修, 20:47
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