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公立病院の再編・統合について

レクチャー中.gif議場で記念撮影.gif

 

昨年9月に厚生労働省が公表した「再検証対象医療機関」に坂井市立三国病院が対象になっていたことを受け、厚労省から同様の指摘を受けた市立病院を運営している愛媛県宇和島市役所を訪問し担当の職員さんからお話を伺った。

平成17年8月に宇和島市と近隣の吉田町、三間町、津島町が合併して新しい宇和島市が誕生し、旧吉田町の町立吉田病院が宇和島市立吉田病院(病床数144床)に、旧津島町の国民健康保険津島中央病院が宇和島市立津島病院(病床数128床)にそれぞれ改称され、四国南西部の基幹病院である市立宇和島病院(病床数435床)との連携を図りながら地域の医療を担ってきた。3つの病院共通の課題として医師・看護師の不足があり、その対策として、愛媛県や愛媛大学に対して医師配置について強く要望しているほか、看護学生奨学金の増額や薬剤師への奨学金返還支援制度を設けているとのことであった。

今回厚労省から再編対象に指摘された吉田病院と津島病院は、入院・外来とも患者数が減少傾向にあるものの、経常収支比率が100%を上回っており、災害対策の強化や職員の働き方改革を推進しているほか、院長が地域に出かけて医療懇談会を実施するなど地域住民の健康増進にも貢献している。

今後の対応としては、地域医療構想調整会議の場で2つの病院の役割と必要性について説明し、病床機能のあり方や今後の運営の方針などを明確にして議論していきたいとのことであった。吉田地区や津島地区の医療環境を考えると、厚労省の発表は地域の実情が反映されているとは言えず、今後の三国病院の対応を考えていくうえで大変参考になった。

author:辻ひとし, category:視察研修, 22:19
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