RSS | ATOM | SEARCH
新入社員のころ
昭和60年4月、三菱系の会社に就職した。私が配属されたのは経理部。高校・大学を通じて簿記を学んだ経験のない私にとって、新入社員一年目は緊張と疲労の日々だった。
借方貸方という用語の意味が分からない、見よう見まねで書くしかない振替伝票、理解して伝票を書くことができるようになるまで半年の時間を要した。

一人暮らしだったためアパートの部屋に戻っても誰もいない。そのため会社からまっすぐにアパートに帰ったことがなかった。
当時住んでいたのは、東京駅からJR中央線快速で20分の中野駅で下車して徒歩12分という中野区沼袋である。閑静な住宅街だったが、行きつけの中華料理店(杏華園)があった。
夕食はほとんどこの中華料理店で食べていた。明るい性格のマスターと喋っていると会社であった辛い事もいつしか忘れて癒された気分でアパートに帰ることができた。

今日は4月1日。新入社員諸君!死に物狂いで働くことはない。最初から飛ばしていたら後が持たない。それぞれのペースでスタートしよう。
ただ、初めから上司に逆らってはいけない。君たちは経験とか実績がないのだから、とにかく当分の間(せめて1年くらいは)上司の言う事は素直に聞いて黙って働いた方がいいと思う。
でも卑屈になる事はない。堂々と行こう!何と言っても納税者の一員になったのだから。

ところで、嬉しいことに私が新入社員時代に通った杏華園は、30年近く経った今日も中野区沼袋で当時のまま店を営んでいる。マスターの小林さんも意気軒昂だ。

杏華園のタンメンは絶品です。東京にお出かけの際は一度足を運んでみてください。
author:辻ひとし, category:回想, 23:01
-, -