政友会の北海道視察3日目。午前中札幌市役所を訪問し、経済局産業振興部産業振興課の職員さんから札幌市における商店街活性化事業についてお話を伺った。
札幌市の商店街活性化事業は、地域商業魅力アップ事業と商店街再生事業、地域連携促進事業の三つに大別されている。
地域商業魅力アップ事業では、主に賑わう商店街づくりに取り組む事業に支援を行うもので、夏祭りやスノーフェスティバル、地域文化祭、朝市の開催、PR誌の発行などを行う際に費用の一部を補助するもので、これによって地域との結びつきが強くなって新規の顧客が増えたなどの声が商店街から寄せられているとのことだった。
商店街再生事業では、買い物をしやすい環境づくりや空き店舗を活用した事業に取り組む場合の補助で、シャッター通りの解消策となったのはもちろん、地域の交流拠点ができ地域コミュニティづくりに役立ったり、いわゆる買い物難民対策にもなっているという。
3番目の地域連携促進事業は、商店街が地域の多様なメンバーと一緒に企画を考える場に、会議の進行役のプロ(ファシリテーター)を派遣して、楽しい雰囲気の対話の場づくりを行い、アイデアの整理や仲間づくりをサポートするもので、商店街がこれまでつながりのなかった地元の大学や地域の団体との連携が生まれているとのことだった。
札幌市の商店街活性化事業は、毎年着実に実績を上げている中で、更に新しい企画を模索しているようで、その積極的な姿勢は大いに学ぶべきところがあると思う。また、商学の連携事業など坂井市でも取り組みが可能な事業については、今後いろいろな場で提案していきたいと思う。