- 長崎市西工場
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2018.09.27 Thursday
政友会の視察研修3日目は、長崎市のごみ処理施設である長崎市西工場を視察させていただいた。
長崎市では新たなごみ処理施設の設計・施工を行う建設事業と、長期間にわたって施設の運転・点検・検査・補修および更新などを行う運営事業とを合わせ、一体的に民間事業者が行うDBO方式によってごみ処理事業を行っている。運営委託費は15年間で約56億5千4百万円で、長崎エコクリエイション株式会社が担っている。長崎市は市立病院事業などでPFI方式を導入した実績があり、公設民営方式についてのノウハウがあったようだ。
長崎市西工場の特色は、低空気比燃焼をはじめとした最新技術の組み合わせで発電効率21%の高効率発電を導入してしていることで、蒸気タービン発電機を施設の建設時に整備している。最大で5200KWの発電能力を持っていて、3500KWまで売電が可能で、発電のインセンティブを与えるため、年平均提案売電電力量を超える売電収入がある場合は、その2分の1を事業者へ支出するとのことだった。年間の売電収入見込み額(平均)は約2億6千万円で、この金額で人件費を除く施設全体の経費を賄ってしまうというから驚きである。
また長崎市西工場は見学コースが充実しており、これも建設時に提案されたもので、発電体験マシーンや炉室展望室投影装置、海を一望できる夕日のテラスが設置されているなど、随所に「見せるアイディア」が施されていた。ちなみに工場横には余熱を利用した一般向け健康促進施設「長崎市民神ノ島プール」が併設されており、私たちが視察している時には地区の小学生が水泳の授業で利用していた。
あわら市笹岡にある福井坂井地区広域市町村圏事務組合清掃センターは、発電設備が後付けで発電量も長崎市西工場とは比べ物にならないが、長期間にわたる公共事業のあり方や市民向けPRを考えていく上で、長崎市西工場の取り組みは参考になった。
- ボートレーサー養成所
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2018.09.26 Wednesday
政友会の視察研修2日目。福岡県柳川市にある一般社団法人日本モーターボート競走会のボートレーサー養成所を視察する。
文字通り競艇の選手を養成する施設であるが、単に技術を身につけるだけでなく、社会的役割の担い手としての誇りと使命感を身につけ、礼と節を重んじる人格者の育成を行っている。養成期間が1年間に限られてるため、効率的な教育を行うために万全のカリキュラムを用意し、全寮制のもと不屈のプロフェッショナル精神を養っている。また選手だけでなく、審判員や検査員の養成や現役レーサー・審判員・検査員の定期訓練も行っている。
ボートレースは実力がすべてのスポーツであり、水上ではベテランも新人も条件は同じ、男女のハンディキャップもない。レースの着順が上位であればおのずと賞金額も増えていく。選手の平均年収は約1600万円で、スポーツの中でも現役を長く続けられるのもボートレースの特色だ。
しかしボートレースの選手になる道は険しい。ボートレーサー養成所では年2回入所試験を行っているが、1次試験(高校入学試験程度の学科試験と筋力・瞬発力・柔軟性を試す体力試験)の応募者約1200人に対し合格するのは約200人で、2次試験(適性試験・体力試験など)で100人に絞られ、最終の3次試験(面接・身体検査など)に合格するのはわずか50人程度であるとのことだ。そして全寮制の施設で1年間、基礎課程・応用課程・実践課程を経て晴れて修了式を迎える時には25人程度になってしまうとのことだった。
訓練生の1日は朝6時の起床から夜10時までの消灯時間まで徹底的に管理されている。ちなみに課業の始業・終業ごとに「乙女の祈り」などの音楽が流されていて、それは昔から変わらないようで、若き日に当時は本栖湖畔にあったボートレーサー養成所で1年を過ごした三宅小百合議員が感激していた。また、定期的に身体検査や体重測定を実施して身体面も厳しくチェックされている。養成所で得た経験があってこそ、プロに求められるハイレベルな自己管理を身につけることができるのだと思う。
今日は三国支部から応募し入所した訓練生2名と食事を共にしながら懇談するすることができた。道は険しくても、二人ともその先にある大きな夢に向かって、今後も訓練に励んでほしいと思う。
- クリーンパーク臨海
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2018.09.25 Tuesday
ボートレース福岡からレンタカーで移動し、博多湾の臨海部にあるクリーンパーク臨海(福岡市臨海工場)を視察する。臨海工場は、増加する可燃性ごみを効率的に処理するため、福岡市で第4番目の基幹的ごみ焼却処理施設として平成13年に稼働した。
市街地に近い立地であることから、都市景観に配慮したデザインの建物となっているほか、敷地内の緑化を積極的に行い、市民開放スペースには多目的広場やウォーキングコースなどが整備されていた。
また施設の安全確保はもちろん、環境保全対策も徹底されており、ごみを衛生的に処理するためダイオキシン類の発生を抑制する完全燃焼・安定焼却を行う炉構造になっていている。また工場内で発生する汚水を系統別に処理し、雨水とともに工場内で有効に利用している。
ごみ焼却エネルギーの有効活用においては、高温高圧ボイラーや抽気復水タービンを採用して廃棄物発電の高効率化に努めており、最大で25000KWの発電を行って、それで得た電力をクリーンパーク内で使用するほか電力会社にも送電している。更に余熱利用施設として健康増進施設「タラソ福岡」を建設し、市民の健康維持と心身のリフレッシュに貢献している。
また敷地内には楽しみながら学べる体験型環境学習施設の「福岡市臨海3Rステーション」があり、リサイクルに関する情報および体験の場を市民に提供する拠点になっている。施設の運営は市民ボランティア団体である「NPOエコネットふくおか」に委託されており、市民が主役なった資源循環型社会の形成を目指している。
規模こそ違うが大まかなところは笹岡のごみ焼却場と変わりがなかった。しかし福岡市のごみ処理について坂井市と異なるのは、市民のごみの出し方で、福岡市では夜間に家庭ごみの収集を行っている。すべての住民は日暮れ時にごみを出し、パッカー車は夜間にそれを回収する。朝方に回収するよりコストがかかるのは目に見えているが、「福岡の朝はどこにもごみがない、すなわちさわやかな朝だ」ということらしい。
また坂井市では考えられないことだが、ペットボトルと瓶を同じごみ袋に入れて出すとのこと。そしてそれは臨海工場に搬入するのではなく、直接業者に持ち込んで処理してもらうという。これも余計にコストがかかるし、市民のリサイクル意識の向上に逆行するようにも思えるが、それぞれの自治体ではそれぞれのやり方があり、行政視察においてはそれもまた勉強になる。
- 福岡競艇場
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2018.09.25 Tuesday
政友会の視察研修でボートレース福岡を訪問する。ボートレース福岡は、福岡市の中心街である天神から徒歩圏に位置しているということもあり、本場入場者が一日平均3000人を超えている。昨年はSGボートレースオールスターを、今年はPG1マスターズチャンピオンを開催している。
平成30年度の売り上げ見込みは場間場外(210億円)を含めて約590億円で、福岡市の一般会計への繰り出し見込みは20億円(昨年度は17億円)となっている。何ともうらやましい金額だが、150万人都市の中にあるボートレース福岡においても、本場入場者数の減少に歯止めがかからない状況で、近年は様々な企画レースを開催しているほか、外向発売所(ペラボート福岡)の施設を充実し、ナイター利用者の確保・定着や本場非開催日における収益の確保を図っているとのことだった。
三国競艇でも本場入場者数の減少対策は急務であり、今後仕事帰りのサラリーマンやOLなど新たな客層の開拓のため、場内の整備や企画レース、若い世代に受けるイベントなどを積極的に展開していかなければならないと思う。
- 安全祈願祭
- 三国地区老人クラブ大会
- 敬老の日
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2018.09.17 Monday
午前8時50分から雨で順延になっていた三国南小学校運動会開会式に出席する。秋晴れとまではいかないまでも、昨日までの雨の予報が外れて開催することができた。子どもたちが競技を行う度に、昨日の夕方から場所取りをしていた保護者席から大きな歓声が上がっていた。
その後三国観光ホテルに移動し、地元の二の部地区敬老会に出席する。こちらは来賓ではなく主催者側としての出席だ。南小学校の運動会と重なったため、児童による敬老の日に寄せた作文朗読はスタッフによる代読となったが、それでもほっこりとさせてくれる作文に会場から大きな拍手が贈られていた。
他にも、普段から三国コミュニティセンターで練習している坪田バレエスクールのメンバーによる華麗な踊りや坂井市無形民俗文化財に指定されている勇壮な「火の太鼓」の競演、坂井市住みます芸人「パナマ海水浴場」の漫才が披露された。
春先から準備に奔走されていた区長、民生委員、福祉委員の皆様、今日も早朝から本当にお疲れ様でした。
- 三の部地区敬老会