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2019.05.24 Friday
延岡市における視察研修2日目。研修に入る前に読谷山(よみやま)市長、山本副市長、荒井副市長と面談する。読谷山市長は首藤前市長の後継を争った昨年1月の選挙で当選された方だが、大激戦を制した豪の者というイメージではなく、気さくで温和な印象を受けた。
今日は延岡市の健康長寿のまちづくりについて、健康福祉部健康増進課の職員さんから「健康長寿まちづくり市民運動促進事業」の取り組み内容を中心にお話を伺った。
延岡市では医療、保健、福祉の連携し、市民自らが健康増進に努めることによって健康長寿を目指すという理念のもと、健康長寿推進市民会議を立ち上げ、「健康長寿のまちづくり市民運動」の行動計画を作成し、市民協働による健康づくりに取り組んでいる。行動計画は「1に運動、2に食事、3にみんなで検診受診」をスローガンとして掲げ、それに沿った活動が展開されている。
具体的には、386名の区長さんを「健康長寿推進リーダー」に委嘱し、健康学習会やいきいき百歳体操、ミニボウリング、減塩食品の販売促進、よく噛んでゆっくり食べることの奨励、健康ウオーキングなどを積極的に行っている。
地域の取り組みを支援するため、市が地区担当の保健師と管理栄養士を配置してリーダー研修会などを行っているほか、「健康長寿推進リーダーの手引き」を作成して、地区の役員が変わっても活動が継続できる環境づくりを行っている。
また長期的な活動の柱として、健康づくりに関するイベントや学習会などに参加した市民に抽選で賞品が貰える「健康長寿ポイント」を付与したり、地区が健康づくりに関するイベントを始める際に、備品の購入費用を助成する取り組みも行っている。
平成23年度に取り組みを始めて以来、検診受診率が飛躍的に向上したなどの成果があったとのことだった。また今後の課題として、若い世代の活動参加が少ないことや地域格差への対応を挙げていた。
坂井市でも、今後ますます高齢化が進み医療や介護への負荷がさらに増大する中、健康で長寿な人生を全うする健康づくりに関する取り組みは待ったなしで、継続的な市民運動として健康づくりに取り組んでいる延岡市の事例は大いに参考になると思う。