- 公立病院の再編・統合について
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2020.01.31 Friday
昨年9月に厚生労働省が公表した「再検証対象医療機関」に坂井市立三国病院が対象になっていたことを受け、厚労省から同様の指摘を受けた市立病院を運営している愛媛県宇和島市役所を訪問し担当の職員さんからお話を伺った。
平成17年8月に宇和島市と近隣の吉田町、三間町、津島町が合併して新しい宇和島市が誕生し、旧吉田町の町立吉田病院が宇和島市立吉田病院(病床数144床)に、旧津島町の国民健康保険津島中央病院が宇和島市立津島病院(病床数128床)にそれぞれ改称され、四国南西部の基幹病院である市立宇和島病院(病床数435床)との連携を図りながら地域の医療を担ってきた。3つの病院共通の課題として医師・看護師の不足があり、その対策として、愛媛県や愛媛大学に対して医師配置について強く要望しているほか、看護学生奨学金の増額や薬剤師への奨学金返還支援制度を設けているとのことであった。
今回厚労省から再編対象に指摘された吉田病院と津島病院は、入院・外来とも患者数が減少傾向にあるものの、経常収支比率が100%を上回っており、災害対策の強化や職員の働き方改革を推進しているほか、院長が地域に出かけて医療懇談会を実施するなど地域住民の健康増進にも貢献している。
今後の対応としては、地域医療構想調整会議の場で2つの病院の役割と必要性について説明し、病床機能のあり方や今後の運営の方針などを明確にして議論していきたいとのことであった。吉田地区や津島地区の医療環境を考えると、厚労省の発表は地域の実情が反映されているとは言えず、今後の三国病院の対応を考えていくうえで大変参考になった。
- 内子フレッシュパークからり
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2020.01.30 Thursday
午前中の飛行機で羽田空港から松山空港へ。ここからレンタカーで愛媛県内子町に移動し、道の駅「内子フレッシュパークからり」を視察する。
内子町は面積299.5平方キロメートル、人口16,539人。中山間地にあり世帯数7,143戸のうち農家が3,977戸という農林業中心の町であるが、中心市街地の町並みは国の伝統的建造物保存地区に選定されており、現在でも地元の人たちの努力によって歴史情緒溢れる町並みが保存されている。
内子フレッシュパークからりは平成8年にオープンし、翌年に株式会社を設立を設立。以後、レストラン、パン工房、燻製工房、加工場などを順次開設している。平成27年に国土交通大臣から「全国モデル道の駅」に選定されている。優れた取り組みを行っている道の駅ということで、全国で6箇所しか選ばれていない。
内子フレッシュパークからりの特色は徹底的な内子町へのこだわりにある。内子の農業をいかに元気にするかを原点に、野菜などを販売する直売所では、仕入れから加工、販売まですべて町内産の農作物しか扱っていない。また食の安全・安心へのこだわりから、販売されている野菜類の商品のトレサビリティを売り場で確認できるシステムを取り入れている。そして自然との共存を重んじる観点から、店舗の周辺環境整備に力を入れている。単に買い物をするだけでなく、建物の周囲は森林浴が楽しめ、川のせせらぎを聞きながら一日ゆったりと過ごすことができる自然環境を売り物にしている。
更にもう一つの特色として、内子フレッシュパークからりに出品している生産者が、「からり直売所出荷者運営協議会」を結成していて、青果物や加工品の出荷からここでのイベント、品質管理、店舗環境などを一元管理していることがあげられる。この取り組みは、平成29年度の農林水産祭において内閣総理大臣賞を受賞している。
お話を伺った土居社長は、「スーパーと同じものを売ってもお客さんは来ません」とおっしゃったうえで、内子にしかないものを販売し、内子でしかできないサービスを提供するため日々研鑽していますとおっしゃっていたのが印象的だった。
- 保育士不足対策について(陳情)
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2020.01.29 Wednesday
会派の議員4名で厚生労働省に「保育士不足対策について」要望書を提出する。
近年、0歳児や1,2歳児の保育ニーズが高まってきており、それに伴う保育士不足などの要因で、待機児童問題は都市部だけのものではなく、地方においてもその傾向が一段と強まっている。そこで今回、保育士の勤務環境の改善と配置の見直し、離職した保育士の再就職支援の3項目について、厚労省の担当官に要請するとともに、国の取り組みついてお話を伺った。
まず保育士の処遇改善に関しては、研修による技能の習得により、キャリアアップができる仕組みを構築し、月額5千円〜4万円の処遇改善を目指したいとのことであった。また保育士の配置の見直しについては、現在3歳児保育において1対20になっているのを1対15に、1対6になっている2歳児を1対5にすることを目標とし、さらに再就業支援として保育士専門のハローワークである保育所支援センターの拡充や、再就職した際に試行的勤務を取り入れることを可能にするなどして潜在保育士の再就職支援を行っていきたいとのことであった。
厚労省要請に前後して、福井県選出の斉木武志代議士と参議院全国比例区選出の柴田巧参議院議員にも同様の要望書を手渡して支援を要請した。
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